洞窟の夢を見る。

私は道を歩いている。
この先には、トンネルがあることを知っている。
舗装されている車道だが、だんだん山に入っていく道の先に、トンネルが見えてくる。
トンネルの入り口は整備されている。
だが、中に入っていけば、そこは徐々に洞窟になっていき、鍾乳洞のような引っ掛かりもある、しまいには這って通り抜けないといけないような、恐い道なのだ。
心臓がキュッと縮こまるような、つっかえてしまったら身動き出来なくなるような、恐怖感の強い通り道。

このトンネルを抜けないと、うちには帰れない。

でも実は、あとひとつ、道がある。
それは、逆に進むコース。

それは、一本道なのだが、深く細い山道だったり、舗装されている車道だったり、遠くに海を眺めたり、都会の交差点を通ったり、とにかく長い長い道のり。
その先にも、整備された最新の長距離トンネルがある。
どちらのコースを選んでも、トンネルはある。

でも、こちらは空調も整備されていて、途中にはパーキングエリア(私は歩いているのだが)もあるような、最新のトンネル。
工事中の箇所もあるようだ。エレベーターもある。

ここを通り抜けても、うちに帰れる。

最短で抜けられる、あの洞窟の恐怖状態が三時間だとしたら。
逆方向から廻っていく道のりは、2日くらい歩き続けるかも。

でも私は、這って通り抜ける場所が、とにかく怖くて、結局、回り道を選ぶのだ。
ひとりぼっちで、ひたすら歩く。
心は焦っている。
たぶん、うちには待っている者がいるんだ。
1分でも早く着かなければいけない。

・・・そんな夢を時折、見ます。
同じシチュエーションなので、すぐに、トンネルへ続く道だと気付きます。
「 あっ、この先へ行けば、あの恐い道だ。私には、とても通り抜けることは、できない。
よし、長くかかる方の道へ進もう! 」と判断します。

夢占いだと、どういう判断なのかな。
洞窟は、産まれる時の記憶。
狭い産道を通り抜け、お母さんの骨盤を取り抜ける為に、頭の骨も外しながら進んでくる。
その先に新しい世界。くぐりぬけて、息をする。

私は、まだトンネルを出ていないので。
トンネルを、まだ、通り抜けてはいない様子です。