小児科ナースをしていると、色々な親御さんに出会います。

診察の時に、
まず、聴診器を当てるでしょ。
その時に、赤ちゃんだったら、抱っこしたまま、お話してると思うので、
『 赤ちゃんは前向き抱っこで!! 』お願いします。
なかには、しがみついていて、背中からしか聴診できない子も。

大抵、診察介助のナースが、赤ちゃんのつなぎのお洋服のボタンを外したり、お洋服を胸まで引き上げたり、とお手伝いさせていただきます。

でも、中には、我が子を触らせたくないオーラを放出している親御さんもいるから、それを素早く察知。
抱っこしている親御さん自身に、赤ちゃんのお洋服を上げて貰うために、敢えて近寄らず、そっと後方に下がります。

お母さんって、誰かに助けて貰うのをよしとするお母さんと、母子一体となっている必死のお母さんがいるから。
必要に応じた介助。

小学校高学年の女子は、先生も服の上から聴診したりする。
胸まで上げないように、上着を膨らませて持ち上げたり、その場その場で判断します。

女の子で困るのが、ワンピースを着てくる子。スカート部分を持ち上げたら、パンツまで見えちゃうじゃない。
できれば、パジャマでもいいから、
『 受診時は、上下分かれているお洋服で 』きてほしいです。

次に、咽頭を診る為に、お口をアーンとして貰います。
上手にお口を開けてくれる子。
絶対に口を開けない子。
舌圧子を噛んで離さない子。
首をブンブン振ると危ないので、ナースは、側頭部をそっと固定したりする。

次に、内耳を診る為に、耳の中を見せて貰う。右耳から、左耳。
暴れると危ないので、手を添えて固定したり、診療の邪魔にならないように髪の毛を耳にかけたりします。

あとは、先生とお話している間、お子さんの面倒を見たり。
ご兄弟でいらしている場合は、診察を受けていないほうのお子さんを見ていたりします。

予防接種の際は、暴れると大変危ない。

手は医療者が持つので、
小さいお子さんは、足をお母さんの両膝で固定して、体をしっかり抱きしめていてくださいね。

大きいお子さんは、騙して連れてくるのではなく、予防接種を打つことを説明してから、診察室に入ってください。
いざ、中に入ってから、怖くて泣き叫んだり、暴れたり、逃げ出したりする子を、接種できるように待っている時間が長くて、もうたいへん。
押さえつけて、無理矢理、ワクチンを打つわけにはいかないのですよ。

吸入や、鼻水の吸引の時には、お母さんにも処置室内に入って頂きます。

病状に応じて、採血したり点滴したりする場合。
痛みを伴う処置に、親が側にいると、こどもは、なんでママは助けてくれないで見ているの?と思ってしまう。
意外に、親と離されて、ナースに連れられて処置室に入り、安全にソフト固定されたほうが、あきらめて、一瞬で処置が終わり、すぐに親元へ帰れます。

親の気持ちは、痛いほど解るの。
何をかくそう、ペーチンも、母子一体型のお母さんだったからね。
泣き叫んでいるキューピーの声を聞いて、処置室を蹴破って、中に助けに入ろうか、って思うくらい、涙ちょちょ切れていたわ。

私が、キューピーを押さえていましょうか?とも思ったし。
なんなら、私がキューピーの点滴留置をしましょうか?とも思った。でも実際には、我が子に針を刺すことは出来なかったかもね。

やっぱり、お父さんお母さんは、痛いことをしない。安心できる場所であってほしい。

ナースは嫌われていい。
その場でその家族に最適な処置を施す、専門職に徹底することです。
お預かりしたお子さん、最大限に、大事にしているからね。一秒でも早く、親元に戻してあげる、それがプロフェッショナルです。