ペーチンが、小学校4年生の時でした。
担任の先生が大好きだったの。

4年3組の先生は。
若い女の先生で「 ヨコオ ケイコ先生  」といいました。
理由は何だったのか・・・学年の途中で、先生が辞める事になりました 。

最後の日に。
先生が招いてくれて、先生の宿舎で、カレーライスパーティーをすることになったの。

ペーチンは、委員長。
クラスのみんなと相談して、歌のプレゼント( オルガンなんて弾けないのに、「 思い出のアルバム 」をペーチンが必死に練習して伴奏した )をして、そのあと、一人ずつ感謝の言葉を伝えながら、お花を一輪ずつ先生に手渡そう、って計画したのです。

お花は、なんでもいいの。
買った花じゃなくていい。道に咲いているタンポポでもスミレでも。
ひとり一本でも、43名分集まれば、花束になるわ。

ペーチンのお母さんは、苦しい家計の中からも、ちゃんとガーベラを、3本買ってくれたの。
もし、忘れたお友達がいたら、渡してあげたらいいね、って。

当日、みんなでカレーライスを作り、平らげて。
涙の歌声も披露し。
時はたけなわ。一人ずつ、お花を渡していった。
委員長のペーチンは、みんなに並んでもらって、忘れたお友達に、自分の花もあげていった。
ペーチンは、一番最後に並んだんだけど、自分の分のガーベラは、もう無かったの。
急いで、お花を外に摘みに行こうか、迷ったんだけど、もう時間はなかった。

・・・おぅおぅおぅ。
こうして、思い出しただけで、泣けてくる。鼻水が流れちゃう。
よっぽど、ツラかったのね、4年生だったペーチン。

ヨコオ先生は、気がつかなかったと思う。
ペーチン、お花のなくなったバケツを片付けていたから、もう並ばなかったんだ。

お家に帰っても、お母さんに大成功だったよ!って言ったけど、自分がお花を渡せなかったことは、内緒にした。 せっかく用意してくれたのに、悪くって。
大好きな先生に、私が一番あげたかったのに。

あの時、お花をあげられなかった心の傷が、今でも癒えていなかったんだわ。
こうして書き出せて良かった・・・胸につかえていた石が、落ちた気分。
ガーベラの花、大好きです。