小学生には「音読」の宿題があります。
6月の課題は、『月桃』これを毎日、二人が歌うんだけど・・・。 

聞いているペーチンの目に涙。
幼い姉弟の透き通った声で唄われる『月桃』の音読に耐えられない。

今日は 、6月23日。「慰霊の日」。
沖縄では、公休日なの。
地上戦があった70年前。 悲惨な出来事を忘れてはいけないからの公休日。

小さい頃の私は、慰霊の日だと言っても、ただ学校がお休みになる嬉しさしかなかったな。

ひめゆりの塔や平和の石礎、慰霊碑や壕などの前で、 失った家族を思い、泣く人もいるでしょう。
戦争を知っていた人は亡くなって、だんだん語り継ぐ事も出来なくなり、戦争を知らない世代は、また人間どうしの殺しあいをするのでしょうか。

私には、時の首相や海外情勢、自衛隊や基地の移転問題に、意見を言えるアタマがない。
でも、子供たちを『ホタルの墓』の兄妹みたいな目に合わせたくない。

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ペーチンの母は、5人姉妹なんだけど。
実は、長女の上に、本当は、2人の男の子がいたんだって。

長男・次男を連れて、祖母は台湾に疎開したらしいの。
台湾では、充分な生活ではなかったのでしょう。
マラリアにかかり、祖母は生き残ったんだけど、幼い男の子2人は亡くなってしまったの。

引き上げてきた時、夫とその母から、責められたらしい。
その後は、女の子にしか恵まれなかったから。
母が覚えているだけでも、「 あぁ、あれが生きていたら、隣の〇〇坊と同じ年だなぁ。 」って、祖父はよく口にしたんですって。
おばあちゃん、ツラかったはずね。本当は、亡くなった息子達の元に、行きたかったかもしれないわ。でも、授かった可愛い娘達の為に、頑張って生きなくちゃいけないからね。

でも、気持ちは分かる・・・もし、私が子供たちのそばにいられない間に、子供たちに何かがあったら私は諦めきれないはず。
苦しみに耐えられなくて、側にいた人に、なぜ助けられなかった!って責め続けてしまうと思うから。
おばあちゃん、本当に、ツラかっただろうなぁ。

でも、娘たちを育てて、それから今の私がいて、そこから次に繋がっている。
おばあちゃんが頑張ってくれたからだよ。

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【  月桃  】  作詞作曲;海勢頭 豊

1. 月桃揺れて 花咲けば 夏の便りは南風
   緑は萌える うりずんの ふるさとの夏

2. 月桃白い花のかんざし 村のはずれの石垣に
   手に取る人も 今はいない ふるさとの夏

3. 摩文仁の丘の 祈りの歌に 夏の真昼は 青い空
   誓いの言葉 今も新たな ふるさとの夏

4. 海は眩しい 喜屋武の岬に 寄せ来る波は 変わらねど
   変わる果てない 浮世の情け ふるさとの夏

5. 6月23日待てず 月桃の花 散りました
   長い長い 煙たなびく ふるさとの夏

6. 香れよ香れ 月桃の花 永遠に咲く身の花心
        変わらぬ命 変わらぬ心 ふるさとの夏