ペーチンの働く小児科に、時々、肘内障(ちゅうないしょう)の患児さんが来院されます。
「 子どもが、手を動かさないんです。」

問診をとると、手を引っ張られたり、転んだり、打ったりした後から、腕を動かさなくなり、片腕をダランと下げた状態。

これは、不自然な角度で腕を動かした時、何らかの原因で、じん帯がずれるために起こります。
幼稚園くらいまでのお子さんは、外れやすいのよね。
じん帯が骨と骨の間にはさまったような状態になるせいで、肘が曲がらなくなり、動かそうとすると強く痛みます。

肘の亜脱臼。 
状況から判断し、医師は、徒手整復を試みます。
(骨折か確認するために、レントゲンを撮ることもあります)

【 ひじの関節を、手のひらが上向きになるようにねじる。 】
 
コクッという音がして、肘がはまります。
痛みも瞬時になくなるので、大泣きしていた子どもがあっという間に泣きやみます。
すごい技術だー。


ナースフル
   
〜 ナースフル疾患別シリーズの看護師基礎知識より転載 〜

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これ、簡単そうに見えて、熟練の技。
子どもの細い腕をねじるのは、勇気いりますよねー。
ナースの私でも、骨折させてしまうのでは・・・と、怖くて出来ません。


関節脱臼非観血的整復術は、診療報酬点数も高いので、
「 先生が、簡単そうにサッと直しちゃうから、お母さんたち何をされたのか、治療がわからなくて、お支払いの時、高くて驚いてしまうみたいですから。
もっと大袈裟に勿体つけて、処置を施さないといけませんよ! 」
「 今度から、白衣着て、手も洗って、麻酔もしないと(笑)」
と、スタッフ陣。

小児科のドクターは、子どもたちをこわがらせないように、いつもポロシャツとかの普段着です。

でも、「 徒手整復、肘内障を早く治してあげられてステキですよね〜! 」
って、院長先生に言ったら、回内の方法を、惜しげも無く教えてくれました。
(整復には、回外と回内法があります)

腕をダランと下げて痛がる子どもに駆け寄り、ササッと亜脱臼を直してあげて、
「 名乗るほどの者ではありません。 」
って、立ち去っていけば カッコイイよ!っていうけど・・・・・無理だわ。